都市の変化をいかに制御するか?魅力的な都市空間のデザインを考える
遠藤 新 教授
新宿キャンパス
我々の暮らしが続く限り、都市の形や空間のあり方は変化し続けます。その変化を制御することが都市計画の重要な仕事です。大切なのは変化を止めさせることではなく、望ましい方向に変化を導くこと。望ましい都市や街とは何か。どうすればその姿に近づけるのか。都市や街を「デザイン」する立場から、この問題を考え提案していくことが本研究室の大きな目標です。時代に即した「問い」の立て方ができるかどうかが重要です。皆で議論のできる雰囲気、お互い協力して活動を進める雰囲気を大切にしていきたいと考えています。
主な研究テーマ
- 都市のデザインマネジメント手法に関する研究
- 地方都市まちづくりの研究
- 個性的な界隈の研究
- 社会実験を通じたまちづくりの研究
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研究室作成ホームページ
- https://urbandesignendolab.wixsite.com/kogakuin-arata-lab
- https://www.facebook.com/endolab.urbandesign/
- Key Words
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- 都市デザイン
- まちづくり
- 地方都市
- 社会実験
環境生態学の視点からまちに合う景観を探る
篠沢 健太 教授
八王子キャンパス
まちの屋外空間や風景をデザインする分野です。住宅の庭や建物周囲の広場、公園緑地などの身近な場所から、まち全体や地域・国土、地球環境まで、異なるスケールの空間を幅広く扱います。デザインにはきれい、カッコいいという印象があるかもしれませんが、ランドスケープデザインは必ずしも個人の好き嫌いだけでは決まりません。本研究室では、環境生態学の視野から場所の個性、土地の潜在能力(ポテンシャル)やまちの特徴を読み解き、それにあった工学技術や知識を用い、市民と一緒に問題解決に取り組むデザインを実践していきます。
主な研究テーマ
- 公園やまちの公共空間の計画、デザイン
- 生物多様性の保全と管理に寄与するランドスケープデザイン
- エコロジカルなまちづくりと地域活性化
研究室作成ホームページ
- http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwd1052/
- Key Words
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- ランドスケープデザイン
- 生態系の保全・再生
- エコロジカルなまちづくり
多様な視点からランドスケープをデザインする
戸村 英子 准教授
新宿キャンパス
ランドスケープという境界線を曖昧にする時、空間の境界線だけでなく、風景、時間、環境の境界線をも曖昧にすることです。境界は空間をつくる要素であるが、物理的で固定的なものだけではないはずです。境界の曖昧さを考えることは、そこにあるべき空間や時間に、新たな可能性を与えることに等しいと考えています。 「ぼやけた境界線」や「多様なスケール」をテーマに、空間として、景色として、環境として、多層のランドスケープのあり方を考えています。
主な研究テーマ
- 環境や現象をデザインと統合する研究
- デザインの多様性の研究
- 人間行動、社会計画を誘発する形状の研究
- Key Words
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- ランドスケープアーキテクチャ
- 環境や現象との統合
- ぼやけた境界線
- 多様なスケール
省エネ&資源循環をテーマに建物や都市の環境設計手法を探る
中島 裕輔 教授
新宿キャンパス
近年になって、建築設計や日常生活シーンでの環境配慮は、当たり前のように言われています。でも、これまでの長い間につくられ、使われてきた建材や工法、設備、そして人々のライフスタイルを根本的に変えていくことは、決して簡単なことではありません。研究室では、こうした現状が抱える問題点を調査・把握し、省エネルギーと資源循環をキーワードに、自然エネルギーの利用(パッシブ手法)や建材のリユース・リサイクルまでをトータルにとらえて研究。その成果を、建物や都市の環境設計手法に反映した提案や技術開発に取り組んでいます。
主な研究テーマ
- 自然エネルギーの利用手法と省エネ設備
- リサイクル型建材・工法開発
- 住宅のエネルギー管理とライフスタイル
- ヒートアイランド対策と環境教育
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研究室作成ホームページ
- http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~dt13052/
- Key Words
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- 省エネ建築
- 省CO2型都市づくり
- エコライフ
- 環境啓発・環境教育
環境に優しいって何だろう?
西川 豊宏 教授
新宿キャンパス
ヒトは呼吸をしますし、ものの多くはいつかごみになります。空気を見ることは難しいし、捨てたごみはどこに行くのでしょう。知らぬうちに環境へ与えているインパクトがどのくらいなのかを知る第一歩は、そんな素朴な疑問が手掛かりになります。二酸化炭素などの温室効果ガス排出実態や生活から捨てられる都市ごみの昔と今を知り、環境との調和、環境との共生とは何かをまちづくりの視点で調査研究し、次世代につなぐ持続可能な都市・建築のあるべき姿を創造していきます。
主な研究テーマ
- 環境共生住宅における再生可能エネルギーの利活用
- 都市建築の水循環とゼロウォータービルの調査と評価
- 気候順応型建築外皮の開発と評価
- 次世代型省エネルギー・省CO2技術の評価 など
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研究室作成ホームページ
- http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwd1053/
- Key Words
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- 水循環
- カーボンニュートラル
- ゼロウォーター
誰にとっても魅力的な街とは?多様化する都市空間の将来像を提案
野澤 康 教授
新宿キャンパス
わたしたちが暮らす都市を、どのように快適なものへ改善していくか。これは現代だけでなく、未来社会にとっても重要な問題です。そこで、都市を構成する建築物、道路、公園などの設計・計画、建築物の形態やデザインのコントロール手法、高齢化社会・人口減少時代に対応した都市のあり方、災害に強い都市のあり方など、社会が直面する住環境関連のテーマと向き合った研究を行っています。多様な価値観が混在する都市に柔軟な方向性を示し、多くの選択肢を提示することを目標に、みんなで協力しながら活動しています。
主な研究テーマ
- 快適な都市生活空間の設計提案
- 既成市街地の住環境改善
- 都市景観の誘導手法
- 防災・復興まちづくりの手法
研究室作成ホームページ
- http://www.ns.kogakuin.ac.jp/nozawa_lab/
- https://www.facebook.com/工学院大学-野澤研究室都市計画デザイン-722923324499733/
- https://www.instagram.com/nozawa_lab/
- Key Words
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- まちづくり
- 居住環境
- 街並み景観
首都直下地震や海溝型巨大地震の地震にも負けない、建物とまちをつくる
久田 嘉章 教授
新宿キャンパス
1995年阪神淡路大震災や2011年東日本大震災の経験により、首都直下地震や東海・東南海・南海地震などの海溝型巨大地震に対しても、安全で安心な街や建物をつくる必要性が生じています。そこで、様々なタイプの地震により地震動や建物の揺れを数値シミュレーションする手法を開発し、安全な街や建物づくりの方法を提案しています。さらに地震のあとに適切な対応が取れるように、すぐに地震による建物の揺れやまちの被害を推定し、地域と連携した素早く初動対応が行えるシステムづくりも行っています。
この研究によって、大地震にも安全で安心な街や建物をつくり、地震直後の情報収集と初動対応で二次的被害を抑えることもできます。
主な研究テーマ
- 地震動・地盤振動
- 耐震・免震・制振の研究
- リアルタイム地震防災
- 地域連携による地震防災
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研究室作成ホームページ
- http://kouzou.cc.kogakuin.ac.jp/index.html
- Key Words
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- 地震工学
- 地震防災
- 地域防災
屋内外を一体に考えた建築・まちづくりを目指す
平山 由佳理 准教授
八王子・新宿キャンパス
日本には四季があり、地域によって気候特性が異なります。環境と共生した建築・まちづくりにおいては、地域ごとの特徴を踏まえながら、自然と上手く付き合うことが不可欠です。自然エネルギーを用いて屋外や半屋外に快適な微気候を形成することで、結果、屋内も快適になる。さらに隣近所に住まう方々と屋外空間を共有することで、コミュニティがより良く形成されるような「まち」を創るにはどうしたらよいか。本研究室では屋内外の関わりを重視しており、建築・まちづくりについて広い視点で考えてもらいたいと思います。
主な研究テーマ
- 屋内外のパッシブデザインに関する研究
- 緑化の効果、空間設計に関する研究
- まちなかのクールスポットの創出・評価
- Key Words
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- 環境配慮建築
- 緑化
- 暑熱環境適応
安全・安心に住み続けられる都市のあり方を過去・現在の両面から探る
藤賀 雅人 准教授
新宿キャンパス
住み続けることのできる都市・まちは安全・安心な環境であることが強く求められます。また、現在の都市やまちは社 会の変化に応じつつ、こうした環境を求めたさまざまな判断・活動の積 み重ねの結果として成り立っています。本研究室では、建築と都市の関 係性とそこに住む人々の営みに注目しながら、都市をかたちづくる空間理論・制度などの歴史的蓄積の再解釈。復興まちづくり支援や減災まちづくりをはじめとした実践的取り組みの両面を通じて、これからの住み続けられるまちのあり方について考えていきます。
主な研究テーマ
- 建築・都市計画制度史研究
- 復興まちづくりに関する調査研究
- 防災・減災・事前復興まちづくり など
- Key Words
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- 都市計画史
- 建築・都市計画制度
- 復興・減災
- まちづくり
現代の我が国の都市が抱える多面的な課題に社会と建築との関係といった視点からアプローチ
星 卓志 教授
新宿キャンパス
現代の我が国の都市がどのような課題に直面し、それにどのように対処していくべきかについて、経済社会の状況と都市構造との関係性、人間活動との関係に着目した質の高い都市空間(公共空間と建築物の関係)のあり方などの面からアプローチします。たとえば高齢者の暮らしの安心安全、中心市街地の再生、郊外住宅地の衰退への対処、人々に精神的な豊かさをもたらす都市空間形成、これらのテーマに応える都市計画制度の運用や改革の方向について、調査、分析、考察を行います。
主な研究テーマ
- 市構造と土地利用計画、都市計画制度に関する研究
- 市民参加と市民自治に着眼したまちづくりに関する研究
- 都市行政における計画体系に関する研究
- 人間活動を重視した都市空間デザインに関する研究
- Key Words
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- 都市構造
- 土地利用計画
- まちづくり
- 都市空間デザイン
ものづくり・ひとづくり・ことづくりから、安全・安心なまちづくりを実践
村上 正浩 教授
新宿キャンパス
安全で安心して暮らせる「まち」にしていくには、「まち」がもつ弱点を見つけ、改善していくことが必要です。研究室では、都心業務市街地や木造密集市街地など色々な地域において、「まち」の弱点を改善するため、災害に強い建築やまちをつくる「ものづくり」、まちづくりを担う人を育てる「ひとづくり」、イベントや講習会などを通じてまちづくりを支援する「ことづくり」から、安全で安心して暮らせるまちづくりを実践しています。まちづくりを効果的に進めるためのシステム開発も行っており、まちづくりに関する知識のほか、ICTに関連する知識も学ぶことができます。
主な研究テーマ
- 人口・機能集積エリアの防災まちづくり
- 避難所を拠点とした地域防災体制づくり
- 大学を地域防災拠点とした地震防災対策
- Key Words
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- まちづくり
- 安全・安心
- ICT